2.WordPressの利点
今回は、ウェブサイト制作におけるWordPressの利点を説明します。
なぜ、WordPressがおすすめなのか?
簡単にいえば、
・やすい
・はやい
・うまい
からです。某牛丼チェーンのキャッチコピーみたいですが、WordPressの利点にもあてはまります。
WordPressは、やすい!
WordPressは無償で使用できます。さらに商用利用も無償、つまり、WordPressで収益をあげてもWordPressにお金を払う必要はありません。
WordPressは、はやい!
ウェブサイトはHTMLとCSSという言語でできています。
動画投稿やショッピングカートといった機能をつけるには、さらにPHP、Python、Rubyなどといったより難しい言語が必要になります。
これらを駆使してサイトをつくっていくのですが、それなりのものをつくろとしたら簡単ではありません。ログハウスをつくるのに、パーツの切り出しから行うようなものです。なんでも自由につくることができるかわりに、かなりの労力が必要です。
一方、WordPressは、ログハウスのキットのようなものです。制作者は自分のイメージに合うキットをえらんで組み立てるだけですみます。
当然、完成までのスピードはキットのほうがはやいのはいうまでもありません(その言語に精通した技術者なら話は別かもしれませんが、あくまで〝言語未修得の初心者にとっては〟ということです)。
WordPressは、うまい!
はやくできても、不味ければ(不細工なサイトだと)意味ありません。
WordPressはその点も心配ありません。
「WordPress サイト」で検索すれば、多くのかっこいいサイトを見つけることができます。なぜなら、世界のトップ1千万(アクセス数上位1千万)サイトの約29パーセントがWordPressでつくられているからです(2017年10月時点)。
これは、WordPressがそれだけのサイトをつくる能力を持っているということです。
もちろん、トップ1千万に入るようなサイトをつくるには、WordPressの力だけでなく、デザインの能力、集客の能力、いうまでもなくサイトの内容、これらすべてが必要になります。
それでも、WordPressを使えば、初心者でもそこそこうまいサイトをつくることができます。また、豊富な拡張キットのおかげ、十分個性を出すことができますし、SNSとの連携といった流行(というよりはもはや必須?)の機能も簡単にくわえることができます。
多く使われていることの意味
最後に、多くのサイトで使われている利点をもう少し掘り下げたいと思います。
※少し長くなりますので、読み飛ばしていただいてもかまいません。
WordPressのようなサイト作成ツールはほかにもあります。なかには、WordPressより簡単にかっこいいサイトをつくることができるものもあります。
それでも私がWordPressを選択したのは、情報が多いからです。
多くのサイトで使われているということは、それだけ多くの人が使用しているということです。そして使う人が多ければ、その分情報も多くなります。
私はWordPressの本を2冊買いましたが、サイト作成ツールの本の種類はWordPressがダントツに多かったです。WordPress以外はない書店もありました。
インターネットでの情報も同じです。
職業訓練時代、私は訓練とは別にウェブ連携するandroidアプリを作りました。
アプリで入力した条件によって、ウェブサイトから違った結果を取得するという非常に単純なものです。
しかし、最終的に3冊のandroidアプリの本を使いましたが、それだけでは完結しませんでした。本の通りにやってもエラーが起こるということすら珍しくありませんでした。
ではどうしたかというと、インターネットで情報の断片を集めまくって、それをつなぎあわせるという作業をしました。
その時にものをいうのが情報の多さなのです。
WordPressの具体的な利点は実際に制作するときにも書きますが、これだけでも私がWordPressを選んだ理由がおわかりいただけたのではないでしょうか。