【VPSサーバ構築05】データベース(MariaDB)とPHPをインストールする

   

LAMPサーバとは

ウェブアプリケーションをサーバ上で動かすには、LinuxとApacheだけでは不十分です。

ウェブアプリケーションの動作に必要なもの(代表的なもの)をそれぞれの頭文字をとって「LAMP」と呼ばれます。

L(OS)・・・Linux
A(ウェブサーバ)・・・Apache
M(データベース)・・・MySQL/MariaDB
P(スクリプト言語)・・・PHP/Python/Perl

今回はWordPressを使用したいのでプログラミング言語は「PHP」にします。データベースのMariaDBはMySQLからの派生で機能・操作方法にほとんど違いはありません。ここではCentOSで使用されることが多いMariaDBを使用します。

   

※コマンドについて
root権限が必要なものはsudoコマンドで対応しています。

MariaDBをインストール/設定する

まずはMariaDBのパッケージをインストールします。

$ sudo yum -y install mariadb-server mariadb

 

次に日本語が正しく扱えるように設定します。
設定ファイル「/etc/my.cnf」をviコマンドで編集します。

 

4行目に以下の行を追加します。

character-set-server=utf8

 

MariaDBを起動します。

$ sudo systemctl start mariadb

 

システム起動時に自動起動するようにします。

$ sudo systemctl enable mariadb

 

次にMariaDBの初期設定を行います。
以下のコマンドを入力すると対話式で設定ができます。

$ sudo mysql_secure_installation

   

ここまでMariaDBの設定は終わりです。

PHPをインストールする

PHPそのもの以外にも、日本語を扱うためのphp-mbstringパッケージ、PHPで画像ライブラリを扱うphp-gdパッケージ、PHPとMariaDBを連携させるphp-mysqlパッケージも一緒にインストールします。

$ sudo yum -y install php php-mbstring php-gd php-mysql

 

ApacheとPHPを連携させるためにApacheを再起動します。

$ sudo systemctl restart httpd.service

 

PHPの動作を確認します。
方法はPHPの情報を吐き出すテストファイルを作ってそれをブラウザで表示させてみます。
以下のコマンドで/var/www/html/phptest.phpファイルを作成します。

$ sudo vi /var/www/html/phptest.php

 

viエディタが開いたら以下の内容を記載します。

<?php echo phpinfo(); ?>

 

保存し、ブラウザ(http://IPアドレス/phptest.php)で以下のようなページが表示されればOKです。

確認したらファイルは削除しておきます。

$ sudo rm /var/www/html/phptest.php

 

今回はここまです。

次回はWordPressをインストールします。

※6/9追記

最新版のWordPressはPHP5.4.xでは動作しません。上記の手順でPHPをインストールする場合はアップデートも合わせて実施が必要となります。

参考:【VPSサーバ構築11】PHPのバージョンアップをする